ジャイアンツは2018年に12球団で1番と言っていいほどの補強を行いました。
しかし、その反面、ジャイアンツの生え抜きの内海哲也が炭谷銀仁朗の人的補償として西武ライオンズに移籍するなどの事態になりました。
そして、今回は、広島カープからFAできた丸佳浩の人的補償として長野久義が広島カープに移籍することになりました!
ジャイアンツファンからは、生え抜き選手相次ぐ移籍で、悲しみの声が上がっています。
目次
長野久義が人的補償で広島カープへ移籍!
FAのルールとして選手を獲得した場合には、獲得した球団は、移籍元の球団に対して人的補償や金銭補償が行われることになります。
しかし、無条件に人的補償を行うわけではありません。
一部の選手については獲得することができません。
その制限については以下の通りです。
以下の選手は人的補償選手として獲得する事ができない。
・プロテクトした28名の選手
・FA権取得により外国人枠の適用外になった選手を含む外国人選手。
・直近のドラフトで獲得した新人選手。
なお、以下の日本人選手はプロテクト枠に含まれなければ人的補償の対象になる。支配下選手登録されたトレード・自由契約選手。
・複数年契約選手。
複数名のFA宣言選手と契約した場合には、それぞれの球団に異なる獲得可能選手リストを提示できる。万一、人的補償選手が複数の球団で重複した場合には、移籍先球団と同一連盟内の球団が優先される。同一連盟内であれば同年度の勝率が低い球団が優先される。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フリーエージェント_(日本プロ野球)
つまり、長野久義はジャイアンツがプロテクトする28人の選手の中に入らなかったということになります。
同じく人的補償で西武ライオンズに移籍した内海哲也も同じくプロテクトの対象になりませんでした。
長野久義も内海哲也もジャイアンツの生え抜きの選手で、ジャイアンツに貢献してきた選手ですが、プロテクトされず人的補償の対象となるのは近年の成績不振が原因と思われます。
しかし、長野久義を獲得した広島カープにとってはとてもいい選手の獲得になりました!
この調子で行くとショートで最高年俸になった坂本勇人も成績が落ちてきたら、ゆくゆくは坂本勇人も人的補償として他球団に移籍してしまうのでしょうか?!
長野久義の広島カープへの人的補償移籍は不満と怒り?
長野久義はジャイアンツ一筋で9年間も在籍していました。
そして、それだけでなく長野久義はジャイアンツに入団するために2回も他球団からのドラフトを拒否しています。
そこまでジャイアンツ愛の深い長野久義なので、今回の人的補償による移籍は相当不満や怒りがあったものと思われます。
しかし、長野久義はこの選択しかないような状況でした。
FAのルールでは、人的補償による移籍を拒否する場合には、プロ野球選手としての資格を剥奪され、強制的に引退となってしまいます。
なので、どうしても人的補償による移籍を受けざるを得ない状況となり、今回の移籍に繋がりました!
ジャイアンツに入団するためにドラフトを2回も拒否して、何年もプロ野球選手生活を棒に振ったにも関わらず、ジャイアンツからはプロテクトされず放出になったことに関して相当な怒りや悲しみがあるのではないでしょうか?!
長野久義自身はずっとジャイアンツでプレーを続けたかったと思いますが、移籍を断ればプロ野球選手を続けられないということで、今回の移籍はジャイアンツ愛より、プロ野球選手生活をとったということですね!
これまで移籍を拒否して引退したジャイアンツの選手
長野久義はジャイアンツに残りたかったと思いますが、引退になるくらいなら移籍を選んだのだと思います。
しかし、「これまで移籍するくらいなら引退する」といってプロ野球選手を辞めていった選手もいます。
少し昔の選手になりますが、「定岡正二」はジャイアンツ愛を貫いてトレードの話が出ましたが、拒否して29歳で引退しました。
また、近年であれば元木大介もジャイアンツから戦力外通告を受け、他球団からのオファーもありましたが、全て断って引退しました。
このようにジャイアンツ愛を貫く選手もいれば、長野久義みたいに現役にこだわる選手もいるようですね!
広島カープへ移籍することへの長野久義の気持ち
長野久義は今回の移籍に関してこのようなコメントを残しています。
「3連覇している強い球団に選んでもらえたことを光栄に思います。これまで応援して支えてくれたファンの方々のおかげで様々なことを乗り越えることができました。これからはジャイアンツとの対戦を楽しみにしています」
やはりプロ野球選手なので、「本当の気持ち」は公にはしないもんですね!
内心は穏やかではないような状態が続いているのではないでしょうか?
しかし、これを気に長野久義が復活して存在感を見せつけてジャイアンツが後悔するような活躍をして欲しいです!